独特の粘り気が癖になる里芋。
煮物にしたり、じゃがいもの代わりにコロッケにして食べるとおいしいですよね。
加熱するとツルンと皮が剥けるので調理のしやすさも魅力の1つです。
秋が近づくにつれてスーパーで見かけることも多くなる里芋ですが、里芋にはどのような栄養があり、効果効能が得られるのでしょうか?
効果的な食べ方も合わせてご紹介します。
目次
里芋の栄養について
里芋に含まれる栄養素
里芋に含まれる主な栄養素は以下のとおりです。
- カリウム
- ビタミンB1
- ビタミンC
- ビタミンB2
- 食物繊維
特に多いカリウム
この中でも特に含有量が多いのがカリウムです。
里芋100gあたりに含まれるカリウムは640mgで、同じ芋類であるじゃがいものカリウム含有量が410mgであることに比べるとその多さがよく分かります。
カリウムの効果効能については、次のページでご紹介します。
里芋の効果効能は?
血圧を正常に戻す
まずは前のページで触れたカリウムの効果効能についてです。
里芋に多く含まれるカリウムには、体内のナトリウムを排出する作用があるのです。
これにより血圧を正常に戻し、高血圧や心疾患を防止する効果があると言われています。
ぬめりが免疫力を高める
また、里芋の特徴であるぬめりもガン予防の効果があると言われています。
里芋のぬめりは、ガラクタンという炭水化物とタンパク質が結合した粘性物質によるものです。
ガラクタンは免疫力を高め、ガン細胞が増えるのを抑制してくれるのです。
様々な効果効能があるムチン
ガラクタンの他にも里芋のぬめりにはムチンという物質が含まれています。
このムチンにも身体に嬉しいさまざまな効果効能があります。
《ムチンの効果効能》
- 肝臓や腎臓が弱るのを防止
- 老化防止
- タンパク質の消化・吸収を高めて、胃腸の働きを活性化
- 唾液腺ホルモンの分泌を促すことで消化を助け、便秘を解消
里芋の特徴であるぬめりには、里芋のいいところがギュッと詰まっていたんですね。
里芋を使った効果的な食べ方や食べ合わせは?
ぬめりを落とさない!
里芋の効果的な食べ方をご紹介します。
まず、さまざまな効果効能が含まれているぬめりはなるべく落とさず食べましょう。
調理する際にぬめりを洗い流してしまうと、せっかくの効能が半減してしまい、とてももったいないです。
里芋の皮を剥いてそのまま煮ていくと、ぬめりを生かすことができます。
ぬめりに調味料が溶け込むので、味が全体に絡み滑らかな口当たりに仕上がります。
里芋と相性の良い食べ合わせ!
また、里芋と合わせる食材の食べ合わせによってもさまざまな効果が期待できます。
《里芋と相性の良い食べ合わせ》
- 里芋 + 昆布・味噌・玉ねぎ・唐辛子 → 血行促進・代謝向上
- 里芋 + 卵・鶏肉・豚肉・栗・空豆 → 疲労回復・体力増強
- 里芋 + ゴボウ・ゴマ・大根・コンニャク → 便秘改善
- 里芋 + ブロッコリー・かぼちゃ・春菊 → 美肌効果
自分が期待する効果に合わせて、食べ合わせも工夫してみてください。
※山形の名物料理、芋煮のレシピです。とっても美味しいのでぜひ作ってみて下さい。
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里芋の皮むきで手が痒い・・・対策法は?
ちなみに、里芋の皮を剥く時に手が痒くなることってありませんか?
痒くて皮をあまり剥けず、里芋の調理に困っている人も多いかと思います。
そんな時の対策法として、手を酢水に浸けたり、塩や重曹をつけてから剥くと痒くなるのを防ぐことができます。
皮に近い部分に含まれるシュウ酸カルシウムという結晶が肌に刺さることで、手が痒くなってしまうのです。
里芋を調理する時にはぜひ試してみてください。
※こちらは里芋の皮を手でツルっと簡単に剥ける動画です。こちらも参考にしてみてください。
まとめ
煮込むと味がよく染み、他の食材とも合わせやすい里芋。
その効果効能はぬめりに隠されていたんですね。
食材にぬめりがあるとついつい洗い流してしまいそうになりますが、もったいないのでぜひそのまま調理して、里芋の効果効能を余すところなく摂り入れてください。
ぬめりには調味料を絡ませる役割もあるので、そのままの方が味もおいしく食べることができます。
今年の秋は、ぜひ里芋の食べ合わせを工夫して、美味しく効果的に調理してみて下さい♪