夏が終わり、秋が近づいてくると見かけることが多くなる曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。
真っ赤で細い花びらが丸く上に向かって咲いている姿はとても綺麗ですよね。
道端で曼珠沙華を見かけると「もう秋なんだな」と感じます。
秋の訪れを告げる曼珠沙華ですが、真っ赤な絨毯のように咲き誇っている姿が見られる名所があるのを知っていますか?
その名は、埼玉県日高市にある「巾着田」。
今回はそんな巾着田で行われる巾着田曼珠沙華まつり2019の日程や見頃、アクセスなど詳しくご紹介します。
目次
曼珠沙華とはどんな花?毒はある?
一般的には「彼岸花」と呼ばれる
曼珠沙華は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、一般的に「彼岸花(ひがんばな)」と呼ばれています。
彼岸花という名前は、彼岸ごろから開花することに由来しており、そして曼珠沙華の由来は、法華経などの仏典に由来します。
じつは有毒植物!?
実はこの曼珠沙華は、全草有毒の有毒植物なんです。
特に球根である鱗茎にアルカロイドを多く含んでいます。
もし摂取してしまうと吐き気や下痢を起こすだけでなく、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもありとても危険なのです。
摂取するととても危険ですが、その毒性を生かし昔から虫除けなどに使われてきました。
水田の畦や墓地で彼岸花をよく見かけるのは、田を荒らしたり土葬した死体を掘り起こしたりする動物が、鱗茎の毒を嫌って避けるためだったのです。
巾着田ってどんな場所?
曼珠沙華の里
そんな曼珠沙華の名所の一つに巾着田(きんちゃくだ)があります。
巾着田は埼玉県日高市にあり、「曼珠沙華の里」として有名です。
2017年9月には天皇皇后両陛下も来園され、満開の曼珠沙華を観賞されました。
季節によって様々な花を楽しめる
巾着田という地名の由来は、日和田山から眺めると巾着のように見えることからその名前が付けられました。
また、巾着田は季節により様々な花が咲き誇ります。
春には桜や菜の花、夏にはアジサイ、秋には曼珠沙華やコスモス、そして冬はグリーンの絨毯になります。
巾着田曼珠沙華まつり2019の日程や見頃は?
見頃は9月下旬ごろ
巾着田での曼珠沙華の見頃は9月下旬頃です。
見頃の時期に行くと全体が真っ赤な絨毯に覆われたようになり、とても綺麗です。
※2017年9月24日の巾着田の様子です。ちょうど見頃を迎えて、曼珠沙華が奇麗に咲き誇っています。
巾着田曼珠沙華まつりも開催
また、見頃の時期に合わせて9月中旬から2週間ほど「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。
まつり期間中は飲食店や物産展などが出店したり、ステージイベントが行われますよ。
【巾着田曼珠沙華まつり2019の概要】
日程:2019年9月14日(土)〜9月29日(日)
時間:9:00〜16:30
※開花状況により変更あり
会場:巾着田曼珠沙華公園
入場料:1人300円
同時期に「ひだか栗フェスティバル」も開催されるので、見どころ満載で楽しめますね!
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巾着田へのアクセス方法
電車・バスでのアクセス
≪電車でのアクセス≫
・西武池袋線「高麗(こま)駅」下車後、徒歩約15分
・JR川越線、JR八高線「高麗川(こまがわ)駅」下車後、徒歩約40分
≪バスでのアクセス≫
・「高麗川駅」から国際興業バス、高麗駅経由飯能駅行に乗り「巾着田」下車後、徒歩約3分
・西武池袋線「飯能駅」から国際興業バス、高麗川駅行・埼玉医大国際医療センター行に乗り「巾着田」下車後、徒歩約3分
車でのアクセス
・関越自動車道「鶴ヶ島I.C」から14km
・圏央道「圏央鶴ヶ島I.C」から11km
・圏央道「狭山日高I.C」から8km
駐車場料金は、普通車で1日(1回)500円になります。
ただ見頃の時期や巾着田曼珠沙華まつり期間中は混雑が予想されるので、なるべく公共交通機関で行くことをオススメします。
2019年の秋は巾着田へ!
毒があったり、死を連想させたり、ちょっとマイナスなイメージのある曼珠沙華ですが、目で楽しむ分には何の問題もありません。
季節の花を愛でることで四季の変化を楽しむことも、日本の良さの一つだと思います。
今年の秋はぜひ、満開の曼珠沙華を見に巾着田へ訪れてみてください。