子どもの成長をお祝いする行事に「十三参り」があります。
関西では昔から盛んに行われており、七五三より重要な行事とも言われています。
私は関東育ちで十三参りという言葉自体、あまり耳にしたことがありませんでした。
しかし、最近では東京や関東の方にも広がってきているようで、参拝者が年々増えているようなのです。
今回はそんな十三参りの2019年の時期や、東京と関東で参拝できる寺院について詳しくご紹介します。
目次
十三参りとは?時期はいつ?
数え年で13歳の時に参拝する風習
十三参りは数え年で13歳の時に、虚空蔵菩薩(ごくうぞうぼさつ)を安置しているお寺へ参拝する風習のことです。
虚空蔵菩薩(ごくうぞうぼさつ)とは、仏教で信仰する対象の一つのこと。
特に智恵・知識・記憶にとても良いとされ、信仰されています。
従って十三参りを行うことで「福徳と知恵を授かる」と言われています。
「知恵参り」「知恵もらい」とも呼ばれることがあるそうです。
数え年で13歳なので、学年で考えるのではありません。
その年に自分の干支が巡ってくれば十三参りを行う年齢だということです。
2019年の参拝時期は?
十三参りは虚空蔵菩薩の縁日である、旧暦3月13日に行う行事とされていました。
新暦で言うと4月13日頃になります。
ただ現在は1日という縛りはなく数日設けられていますよ。
寺院によって違いますが3月13日~5月15日辺りに設けられているようです。
最近では小学校を卒業後、春休みに十三参りを行う方が多いようですね。
男女関係なく行います。
十三参りの由来とは?
なぜ13歳の時に行われるの?
子どもから大人へと我が子の成長をお祝いする十三参りは、京都が始まりとされています。
京都にある法輪寺は、「十三参りのお寺」として有名ですよ。
※法輪寺での十三参りの様子です。着物姿が可愛いですね♪
ではなぜ、13歳の時に行われるのでしょうか?
これには諸説が色々あるのでご紹介します。
厄年から由来
厄年と言えば、男性は25歳・42歳・61歳で、女性は19歳・33歳・37歳が一般的ですよね?
しかし、昔は生まれて初めての厄年を、男女ともに年男年女になる13歳にしていたんです。
数え年の13歳は、十二支を再び迎える初めての年男年女になります。
なので、厄払いをするために参拝していたという説があります。
清和天皇から由来
平安時代に天皇の地位についた清和天皇が、成人の証として法輪寺で「勅願法要」を催した年齢が、数え年の13歳でした。
このことがきっかけになり十三参りが行われたとも言われています。
元服・髪上げの儀式から由来
鎌倉時代の頃から12~16歳の男子は大人の髪を結い、大人の衣装を身に着け、成人を示す「元服」を行います。
この元服が江戸時代になると「半元服」「本元服」と簡略化され、この「半元服」を行なうのが数え年の13歳になるのです。
女子の場合は数え年の13歳には「髪上げの儀式」が行われていました。
平安時代から、それまで長く伸ばして垂れ下げていた髪の毛を結い上げ、幼少期の髪型から大人の髪型へと変えるのです。
このように元服・髪上げの儀式から由来されるという説もあります。
私も中学に入り、元服のお祝いを学校で行った記憶がありますが、1つ大人になったようで嬉しかったのを思い出しました。
※子供の簡単ヘアアップ映像です。着物で十三参りに行く際にオススメです♪
十三参りで参拝できる東京の寺院はどこ?
浅草寺
東京の十三参りでは最も有名な寺院です。
ご宝印を額に押してもらえ、お札・御守り・お供え物を授与しています。
【十三参り加持】4月13日を中心とした毎日
【住所】東京都台東区浅草2-3-1
【TEL】03-3842-0181
【アクセス】
- 都営浅草線「浅草駅」より徒歩約5分
- 東京メトロ銀座線「浅草駅」より徒歩約5分
- 東武スカイツリーライン「浅草駅」より徒歩約5分
- つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩約5分
【関連記事】
養願寺
東京都品川区にある天台宗の寺院です。
毎年春と秋に十三参りと結びつけ、大祭を行っています。
【虚空蔵尊大祭】4月と11月の第2土曜・日曜
【住所】東京都品川区北品川2-3-12
【TEL】03-3471-9224
【アクセス】京浜急行線「新馬場駅」より徒歩約2分
十三参りで参拝できる関東の寺院はどこ?
村松山虚空蔵堂
茨城県那珂郡にある、平安時代に建てられた寺院です。
十三参り用の絵馬があり、たくさんの人々で賑わうようです。
【学年祭・十三詣り】3月25日~4月7日
【住所】茨城県那珂郡東海村村松8
【TEL】029-282-2022
【アクセス】
- JR常磐線「東海駅」よりタクシーで約15分
- 常磐自動車道「東海スマートIC」約15分
正覚寺
神奈川県横浜市都筑区にある天台宗の寺院です。
2週間以上前の予約が必要ですが、一家族ごとに祈願ができるようです。
【十三参り】3月、4月随時
【住所】神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎東3-12-1
【TEL】045-942-3059
【アクセス】横浜市営地下鉄「センター南駅」より徒歩約8分
ぜひ、お近くの寺院で十三参りを受け付けているか確認してみて下さい。
寺院によって時期が異なるので事前に確認が必要ですね。
まとめ
いかがでしたか?
東京や関東近県でも十三参りに行く人が増えてきていると言います。
13歳っていうのは子どもから大人に変わっていく時期ですよね。
十三参りに行くことで、子どもも親も気持ちが引き締まるんだろうなと思いました。
数え年で13歳になるお子さんがいるご家庭は、十三参りで子供の福や開運を祈り、お参りしてみてはいかがでしょうか?