イタリアのクリスマス伝統菓子「パネトーネ」をご存知ですか?
クリスマスシーズンになると良く目にしますよね。
最近ではパン屋のみならず、コンビニやスーパーなどでも見る機会が増えてきているパネトーネ。
私も最近気になっていたお菓子の1つでした。
今回はそんなクリスマスの伝統菓子「パネトーネ」の意味や美味しい食べ方、そして日持ちや保存期間までご紹介します。
目次
パネトーネとは?どんな意味があるの?
パネトーネ種を使った伝統菓子
パネトーネとは、イタリア・ミラノが発祥のクリスマス伝統菓子です。
パネトーネは卵をたっぷりと使った生地に、小麦粉とパネトーネ種という酵母を加えます。
その生地に、「休ませる過程」を繰り返し行い焼いたものがパネトーネ。
中身はレーズンやオレンジピール、レモン、ライムなどのドライフルーツが入っていて、食感はとっても柔らかく美味しいんです。
生地から中身まで、とても手間をかけて作られていることが分かりますね。
※パネトーネ、かなり大きいですね。美味しそう♪
収穫祭の祭礼用として
パネトーネの歴史は諸説ありますが、初めて作られたのは遡ることギリシャ・ローマ時代。
12月下旬に行われる収穫祭の祭礼用に、パネトーネの原型となるお菓子が使われていたことが始まりのようです。
祭礼用はかなり大きな形状だったそうです。
宗教や季節の農耕行事にはパネトーネがテーブルに並んでいたんでしょうね。
その後キリスト教の普及により、クリスマスにパネトーネが食べられるようになったそうです。
「大きなパン」という意味
パネトーネのパネは「パン」を意味し、トーネは「大きい」を意味します。
大きなパン。とても分かりやすいネーミングですね。
またキリスト教では「アドヴェント」とよばれる期間があります。
クリスマスイブの4週間前~クリスマスイブ当日までを表します。
イタリアではこの期間にパネトーネを焼いて、親族や友人に配る習慣があるそうです。
それをクリスマス当日にかけて食べていきます。
しかしこのパネトーネは作るのが大変難しいので、現在はパン屋やスーパーで購入する人が多いのだとか・・・
※ドンクのパネトーネです。イタリアではパネトーネの祭典まであるんですね!
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パネトーネの美味しい食べ方は?
切ってそのままの味を楽しむ
パネトーネの美味しい食べ方ですが、まずは切ってそのままの味を楽しむこと。
パネトーネは甘くシットリしていて、パンに近いような感じです。
そのパンのような生地の中に、レーズンや柑橘系のドライフルーツが沢山入っているので、何もつけなくても美味しいですよ。
そんなパネトーネはとても大きいので、食べる際はお好みサイズに切りましょう。
半分に切ってから少しずつ切ってみたり、ホールケーキを切るように三角に切ったりと様々。
生地がとても柔らかいので、パン切り包丁がオススメです。
生クリームやジャムでさらに美味しく
そのままでも十分美味しいパネトーネですが、トッピングをしても美味しいですよ。
相性の良いものでは生クリーム。
甘めにいきたいならジャムやアイス。
個人的にはマスカルポーネチーズでいただきたいです。
後はさらに焼いてみるのもあり。
外はサクサク、中はふんわりでとっても美味しいですよ。
パネトーネの日持ちはどれくらい?保存方法は?
パネトーネの日持ちは長い!
パネトーネはパネトーネ種という酵母が用いられているので、保存期間がとても長いのが特徴。
パネトーネ種で焼いたものは保水性、防腐性、防菌性に優れているんです。
常温保存で3か月~1年以上とも言われています。
通常のパネトーネは4週間~1か月位が保存期間とされてます。
ただ乾燥せずに美味しく頂くためにも、実際は数日~2週間で食べきったほうが良いでしょう。
正しい保存方法で
正しい保存方法ですが、ラップでしっかりと包みましょう。
特に1度切ったものは乾燥しないよう、断面部分は念入りに包むこと。
そして冷蔵庫ではなく常温保存です。
冷蔵庫で保管するとパネトーネ本来の味や風味が楽しめないので、風通しの良い所で常温保存にすることを忘れずに。
まとめ
イタリアでは日本でいうクリスマスケーキは存在しないそうです。
クリスマスのお菓子=パネトーネなんですね。
パネトーネとても歴史のある上品なお菓子です。
調べていくうちに私もパネトーネ種を使ったパネトーネを食べたくなってきました。
インターネットで本場の味を購入することもできるみたいです。
さっそく調べてみたいと思います。
パネトーネを知ってる人も今回初めて知った方も、今年のクリスマスシーズンはパネトーネを食べてみてはいかがでしょうか?