日本人なら誰もが知っている縁起物と言えば、だるまですよね。
年が明けて、新年にだるまを買う方も多いと思います。
だるまの大きさは様々で、可愛らしいだるまから怖そうなだるままで種類も豊富です。
商売繫盛、合格祈願、勝利祈願など様々な願いが込められています。
今回はそんなだるまで悩むことが多いだるまの目入れについて、
・だるまの目入れの意味とは?
・目入れはマジックでも良いの?
・間違えた場合はどうすれば良いの?
などの疑問についてお答えしたいと思います。
目次
だるまの目入れの意味とは?
だるまのモデルはインド人!?
誰もが知っている赤くて丸いだるま。
このだるまは、中国仏教の禅宗開祖とされるインド人仏教祖「達磨大師」がモチーフになっています。
達磨は「偉大なる師」、大師は「高層の称号」を意味しています。
だるまのモデルが日本人ではなく、インド人ということにビックリした方も多いと思います。
私もだるまのルーツは日本だと思っていたので、この事実を知って驚きです!
願掛けの意味を持つ
では本題である、だるまの目入れにはどんな意味があるのでしょうか。
だるまは最初、目が真っ白です。
その真っ白の目に黒く目入れをすることが「願掛け」の意味を持っているんです。
だるまの場合、願い事をしながら片目を書き入れることを開眼と言い、
願い事が叶ったら、もう片方にも目を書き入れることを満願と言います。
1年の始めに、その年の目標を願掛けしたい!何かを達成したい!と思ったら、初詣でだるまを購入して目入れをすると良いですね。
【関連記事】
目入れを行う日にちはいつが良い?
ちなみにだるまの目入れを行う日にちですが、特別この日に行わないといけないという決まりはありません。
ただ昔から、物事を行うと良いとされている日があります。
・大安:1番好ましい日
・先勝、友引:大安以外ならこの日が良い
・仏滅、先負:避けたほうが良い日
せっかくだるまを購入したのであれば、「大安」の日に目入れを行いたいですよね。
事前に調べてからと行うと良いと思います。
※だるまの製作風景です。職人さんが手作業で顔を描いているんですね。
だるまの目入れは左右どっちから?マジックで良いの?
始めは左目から
だるまを購入して、さあ目入れをしよう!と思った矢先、左右どちらから入れれば良いのか悩んだことはありませんか?
私は緊張もあり毎回分からなくなります。
一般的には、だるまの目入れは左目(向かって右側)に書きます。
願いが叶ったらだるまの右目(向かって左側)に書きます。
年末まで待たずに願いが叶ったら、目入れをして大丈夫ですよ。
年始にそのだるまを奉納し、新しいものを購入しましょう。
もし願いが叶わない場合も目入れをしてしっかり奉納しましょう。
墨で書くのが一般的だが
目は墨で書くのが一般的ですが、黒マジック・サインペン・筆ペンでも大丈夫です。
大切なことは、しっかりと願掛けをして心から気持ちを込めること。
気持ちを込めて目入れをしたら、後はもう自分次第です。
後悔しないよう自信を持って、自分のやるべきことに取り組みましょう。
【関連記事】
だるまの目入れを間違えた場合はどうする?
間違えても大丈夫
目入れを左右間違えた場合、願いが叶わなくなる・・・失敗した・・・と凹みますよね。
でも、気にしなくても大丈夫です。問題ありません。
なぜなら地域やだるまの種類によって、書き方に様々な違いがあるからです。
一部ご紹介しますね。
・高崎だるま
全国生産80%のシェアを持つだるま。
最初に左目、願いが叶ったら右目を入れる
・白河だるま
約300年の歴史がある福島県白河市発祥のだるま。
最初に左目、願いが叶ったら右目を入れる。
・相州(そうしゅう)だるま
神奈川県平塚市で生産されているだるま。金色の目を書く場合も。
選挙の際は最初に右目、願いが叶ったら左目を入れる。
・合格だるま
「最初から両目に入れておく」というお寺もあります。
大切なのは気持ちを込めること
地域や種類によって、目入れのやり方は様々です。
つまり絶対にこっちから!という決まりはありません。
先ほども言いましたが、大切なことは気持ちを込めてしっかりと願掛けをすることですよ。
心を静めてしっかりとだるまと向き合いましょう。
※だるまの目入れです。練習の甲斐あって、上手に書けてますね♪
あまり色々考えずに!
だるまの目入れは緊張しますよね。
私は筆で書きましたが、手が震えてしまってだるまの目が弱々しくなった記憶があります。
あまり色々考えずに願いを込めて、力強く魂を入魂することをオススメします。
願いが叶ったら終わりではなく、忘れず奉納まで行いましょうね。
どんど焼きに持っていくのでも良いですよ。
だるまにかけた願いが一つでも叶うと良いですね。