2019年もあっという間に終わりに近づいてきましたね。
気付けば2020年まであと少しです。
年の始まりと言えばお正月ですが、そんなお正月に欠かせないものが鏡餅です。
「お正月には鏡餅を飾る」ということは理解しているけど、
・いつからいつまで飾るのか分からない・・・
・正しい鏡餅の飾り方を知らない・・・
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結婚して家庭を持ったりマイホームを建てたり、そのようなきっかけでお正月準備をしっかりしようしている方必見です!
今回はそんな日本古来から伝わる鏡餅について、2020年の鏡餅はいつからいつまで飾るのか、そして正しい鏡餅の飾り方までご紹介します。
目次
鏡餅を飾る意味や由来は?
福徳が重なるように
皆さんご存知の通り、鏡餅は円形のお餅を大小2個重ねたものですよね。
古くからお餅は神様への食べ物とされており、年神様へのお供えとして床の間などに飾ります。
お餅を2個重ねるのは「陰」と「陽」を表しており、重ねることで福徳が重なるという意味が込められているようです。
やはり意味があって縁起が良いものなのですね。
「鏡」と「丸いお餅」には意味がある
お餅が丸いのも意味があります。
この形は人の魂(心臓)を象ったものと考えられています。
年神様にお供えしたお餅を食べると、新たな生命力が授かるとも言われているんだとか。
鏡餅の「鏡」は昔の丸い形の鏡を意味しています。
鏡は神事によく使われていたそうで、「三種の神器」として大切にされていたとのこと。
また鏡には神様が宿ると言い伝えられているんです。
鏡に似せたお餅を飾って、新たな年を祝っていたんですね。
鏡餅を飾る日は?いつからいつまで?
縁起の良い日に飾ろう
鏡餅を飾る日は、一般的には12月28日が良いと言われています。
・28日の「8」は日本では末広がりという幸福を意味しており縁起の良い日とされています。
・29日の「9」は「苦」を連想させ縁起が悪いとされているので避けましょう。
・31日は「一夜飾り」や「飾り方が葬式を連想させる」ことから神様に無礼だと考えられているので避けましょう。
2019年12月28日は土曜日です。
仕事の方、仕事納めも終わり家でゆっくりされる方、故郷へ帰る方など様々だと思います。
日中自宅にいない方や夜遅くに帰ってくる方は忘れないように、しっかりとスケジュールに入れておくことをオススメします。
鏡開きの日に下げよう
対して飾った鏡餅を下げる日ですが、一般的には1月11日が良いと言われています。
この日は1が続くゾロ目で、縁起が良いとされている日なのです。
また1月11日は「鏡開き」とも言われ、その日に家族でお餅をいただくと良いとされています。
※鏡開きの日は地域によって違いがあります。
2020年1月11日も土曜日になります。
年が明けて1週間以上経ち、だいぶ落ち着いてきた頃だと思います。
こちらも忘れないように、しっかりとスケジュールに入れておきましょう。
※簡単に作れる、ぜんざい・お汁粉レシピです。鏡開きで食べたいですね♪
正しい鏡餅の飾り方とは?
鏡餅のお飾りには意味がある
鏡餅にも正しい飾り方やそれぞれのお飾りに意味があります。
鏡餅を載せている台は「三宝(さんぽう)」といって神事の時に使われるものです。
鏡餅の下には「四方紅(しほうべに)」「御幣(ごへい)」が敷かれます。
四方紅には1年間の繁栄を願うといった意味があります。
御幣は紅白の紙であり、「四方に繁栄しますように」という願いや、赤色に魔除けの意味があります。
鏡餅に付いている葉は裏白(うらじろ)と言います。
この葉はシダで、シダの特徴から「末永く繁栄するように」「夫婦円満であるように」という願いが込められているそうです。
お餅の上に載っているのが橙(だいだい)です。
今はミカンが代用されていますよね。
この橙は子孫繫栄が込められているそうですよ。
それぞれの意味が分かると、適当には飾れないですね!
※鏡餅の飾り方です。地域によって違いがあるようですが、参考にしてみて下さい。
ヒビやカビが生えないように
ちなみに鏡餅が乾燥してヒビが入ったりカビたりしたことはないですか?
1月11日の鏡開きの時、食べれる状態ではないっていうこともありますよね。
そうならないように対策をしましょう。
方法はいたって簡単です。
焼酎を鏡餅全体に薄く塗るだけです。
とっても簡単ですよね!
また鏡餅には神様が宿るとされていることから、ヒビやカビは健康に気を付けましょうというお告げだとも言われています。
万が一ヒビやカビがあったら、その年1年は健康に注意してくださいね。
まとめ
結婚してマイホームを建てた時に、主人の祖母から正月準備について色々教えてもらったことを思い出します。
とても身の引き締まる思いでした。
自分も家を持ったんだと実感したとともに、昔の人は日本古来から伝わる仕来りを、こうやって語り継いでいくんだと感じました。
これらの全ては家族の幸せを願って行うものだと私は思っています。
年末年始の大切な仕事ですね。
毎年欠かせないお正月の準備ですが、今年も心を込めてやりたいですね。
鏡餅に限らず、日本の四季それぞれの文化を少しでも子どもたちに伝えられたらと思っています。
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