夏の風物詩でもあるほおずき。
夏になると赤い実を軒先にぶら下げているのを見かけますよね。
私も子どもの頃、お隣さんの玄関にほおずきの実が飾られているのを見て、子どもながらに「キレイだなぁ」と感じていました。
特に夕方帰ってきた時に夕日に照らされているほおずきは、提灯みたいでとてもキレイでした。
今思うと帰宅するたびにそんな光景を見れていたなんて、なんとも贅沢だったなぁと思います。
そんな目で楽しむ印象の強いほおずきですが、実は観賞用の他に食用のほおずきもあることをご存知ですか?
ほおずきは飾るものだと思っていたので、食用があると聞いてちょっとビックリです。
観賞用と食用ではどのような違いがあるのでしょうか?
食用ほおずきの味や食べ方、効能や栄養まで調べてみました。
目次
ほおずき(鬼灯)とは
花言葉は「ごまかし」
ほおずきとは、ナス科ホオズキ族の多年草です。
6月から8月にかけて小さいクリーム色の花を咲かせ、7月から9月にかけて実が赤く色づきます。
赤く色づく殻の部分は元々は緑色で、葉が変化してできたものなんです。
花言葉は「ごまかし」。
実全体の大きさの割に、実際に殻を剥いてみると中は空洞で種も小さいことから、この花言葉がついたそうです。
きっと初めてほおずきの実を剥いた人は「騙された!」と思ったんでしょうね(笑)
食用ほおずきは見た目が違う
冒頭でお話ししたとおり、赤く染まる観賞用のほおずきの他に食用のほおずきもあります。
食用ほおずきは観賞用とは見た目が少し異なります。
殻は赤くなく、枯れた感じで茶色くカサカサしています。
収穫は7月から10月頃で、ピークは8月中旬以降です。
「フルーツほおずき」や「ほおずきトマト」などさまざまな名前でパックに入って売られています。
※茨城県高萩市で栽培されたフルーツほおずきです。食べてみたい♪
※こちらは浅草ほおずき市の様子です。大変賑わっていますね。
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食用ほおずきの味や食べ方は?
甘酸っぱくて美味しい
食用ほおずきは食べてみると、フルーツのような甘酸っぱい味がします。
英語名では「Cape Gooseberry」と言われているように、ベリーっぽい感じです。
ヨーロッパではフルーツとして食べられており、夏のおやつや食後のデザートなど、ほおずきの甘酸っぱさが暑い夏にピッタリですよ。
そのまま食べられる
食用ほおずきはそのまま食べることもできますが、ピューレ状にしてアイスやムースにしたり、お肉料理の付け合わせにして食べてもおいしいです。
そのまま食べる場合は、殻を剥き中の実にかぶりつきます。
実には皮がついているのですが、とても薄いのでそのまま食べることができますよ。
ちなみにほおずきは湿気に弱いので、保存する時にはキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存してください。
※食用ほおずきジャムを作っている映像です。美味しそうですね。ヨーグルトに入れても美味しそう♪
食用ほおずきを食べると効能や栄養は?
食用ほおずきは栄養満点
食用ほおずきには、ビタミンBの一種であるイノシトール、ビタミンA、鉄分などの栄養が含まれています。
イノシトールは抗脂肪肝ビタミンといわれていて、体内の脂肪が肝臓に溜まらないようにコントロールする働きがあります。
また、コレステロール値を減らす働きもあります。
ビタミンAは活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きがあります。
また、がん予防にもなると言われています。
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妊娠中の方には注意が必要!
女性に不足しがちな鉄分が含まれているのもうれしいですね。
ただし、鉄分が含まれるからといって妊娠中の方は食用ほおずきを食べることを控えてください。
食用ほおずきには子宮収縮作用があると言われており、また妊娠中はビタミンAの摂りすぎもよくないとされています。
まとめ
今まで見てばかりだったほおずきですが、食用があると分かると食べてみたくなりますね。
しかも体に嬉しい栄養もたくさん入っているので、おやつ代わりに食べても罪悪感がありません。
販売が始まるのは7月頃からなので今から楽しみです。
そうめんやスイカ、かき氷など定番の夏の食べ物もいいですが、今年の夏はぜひ冷蔵庫で冷やした食用ほおずきを食べてみてください。