「しどけ」という山菜を知っていますか?
茎の中が空洞になっており、葉の形が紅葉に似ているので別名「もみじがさ」とも言われています。
山菜通にはたまらないと言われている「しどけ」ですが、近年ではその大人の味が絶大な人気を博しているようです。
調理方法によっては子ども美味しくいただけるんですよ。
今回はそんなしどけの栄養や効能、旬の時期や食べ方、そして保存方法まで詳しくご紹介していきます。
目次
しどけとは?旬の時期はいつ?
人気の山菜の一つ
しどけは「山菜の王様」と呼ばれ、タラの芽などと並ぶ人気の山菜と言われています。
深山の沢筋の斜面や、杉林の近く生息しているようですね。
秋田県では昔から人気があったようで、近年は山形から東北地方・関東地方としどけの栽培が盛んに行われています。
今ではすっかり山菜の定番の一つになっています。
旬の時期は4月中旬頃から
しどけは、8月~10月にかけて、茎の上に白くて小さい花をつけます。
春に葉が開き始め、15cm〜20cm位のものを収穫します。
気になる味ですが、香りが強く少し苦みがあります。
歯触りもあり好みの分かれる山菜です。
ただ大人の山菜と言われる通り、1度ハマると病みつきになる美味しさなんです。
私はとても好きな山菜です。
天候により多少異なりますが、4月中旬~5月上旬が旬で美味しくいただけますよ。
※しどけ(モミジガサ)採りの映像です。私も山菜採りしてみたいです♪
しどけの栄養や効能について
しどけの主な栄養素
山菜というと栄養満点なイメージがありますが、しどけはどうでしょうか?
しどけにはビタミンCとカロテンが多く含まれています。
さらに鉄分も豊富なんですよ。
鉄分の豊富な野菜と言えば、ほうれん草ですよね?
しどけには何と、ほうれん草の約5倍もの鉄分が含まれています。
しどけの効能は?
しどけには鉄分が多く含まれているので、貧血やだるさ、動悸に良いとされています。
貧血に悩んでいる方、特に女性にはオススメしたいですね。
他にもしどけは、コレステロールを気にしている方や視力低下の予防にも効果が期待できます。
さらに最近では、しどけから抗がん物質が発見され、薬理学の分野でも期待されてきているそうですよ。
しどけの一般的な食べ方は?
葉ではなく茎を食べる
山菜を食べなれていない方は食べ方が気になりますよね。
まず間違ってはいけない部分ですが、しどけは葉を食べるのではなく茎をいただきます。
葉の部分は傷みやすく、擦れなどでも黒くなります。
ただその葉の部分を取り除けば、葉も普通にいただけますよ。
茎の歯ごたえと味がたまらないので、まずは茎を存分に味わってくださいね。
しどけを美味しく食べよう
一般的な食べ方は、塩を加えた湯でサッとゆでた後、水にさらしていただく「おひたし」で食べているようです。
かつお節をかけ、ポン酢や醤油などでいただきましょう。
しどけは独特の香りが魅力なので、茹で過ぎたり水に浸し過ぎたりするのは避けましょう。
その他にも、ゴマやクルミなどの和え物は子どもにもオススメ!
天ぷらにすれば苦みも落ち着くので食べやすいかもしれません。
しどけの保存方法とは?
短期間の保存方法
保存方法ですが、しどけに関わらず山菜は日持ちしません。
味が落ちないうちにいただきましょう。
通常の保存ですが、穴を数個開けたポリ袋に入れましょう。
その際に水で洗わないでくださいね。
そこから新聞紙に包んで冷蔵庫に保存し、2~3日で食べきりましょう。
長期間の保存方法
長期間の保存をする場合は、まず堅めに茹でて冷水にさらします。
水気をしっかりとってから保存袋に入れるのですが、その際しっかりと空気を抜いてください。
そしてそのまま急速に冷凍しましょう。
戻すときは室温で自然解凍すると良いですよ。
その後は、お好みで調理して美味しく食べて下さいね。
まとめ
しどけは人気があると言っても、初めて名前を聞く方も多いと思います。
あの独特の味や香りと山菜ならではの魅力を味わっていただきたいですね。
最近ではインターネットでも購入できるようなので、これからが旬を迎えるしどけを是非食べてみてください。
しどけの魅力にハマったら、あなたは立派な「山菜通」ですよ。
私も今か今かと楽しみに春の訪れを待ちたいと思います。
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