夏の暑さも和らいで少しづつ秋を感じられるようになってきましたね。
今までは冷たい料理ばかりを考えていましたが、だんだん温かいものが食べたくなってきます。
そんな冷えてきた体を温めてくれる食べ物がお味噌汁。
中でも私が好きなのは、鹿児島県の郷土料理でもあるさつま汁です。
あまりメジャーではないさつま汁。
「豚汁なら分かる!」「豚汁と同じでしょ?」と思う方も多いと思いますが、似ているようで全く違うのです。
今回はそんなさつま汁について、豚汁との違いや由来、簡単なレシピまでご紹介します。
目次
さつま汁とは?由来は何?
鹿児島を代表する郷土料理
さつま汁とは、鶏肉とにんじん、大根、ごぼうなどの野菜を入れて煮込んだお味噌汁のことです。
鹿児島県(薩摩)を代表する郷土料理でもあり、鹿児島の名産「さつまいも」をお好みで入れることもあるそうです。
さつま汁の最大の特徴は「鶏肉」を使っていること。
鶏肉の旨味とたくさんの野菜で美味しくいただけます。
味付けは麦味噌が主流
味付けに使われる味噌ですが、麦味噌が多く使われます。
関東地方などでは米麹からできる味噌が一般的ですが、九州地方では麦麹からできる味噌が主流です。
麦味噌は米味噌に比べて塩分が低く、麹を使う量が多いので甘味が強く香り豊かです。
また米味噌より食物繊維、たんぱく質が多めでとってもヘルシー。
ただ現在のさつま汁は麦味噌、米味噌どちらでも作られており、特に決まりはなくなっているみたいです。
由来はさつま鶏から
さつま汁の由来ですが、江戸時代までさかのぼります。
当時、薩摩藩で武士の士気を高めるために闘鶏を行っており、そこで負けた鶏を野菜と一緒に煮込んで食べたのが始まりのようです。
その闘鶏に使われていた鶏が「さつま鶏」で、さつま汁の由来になったと言われています。
私はお味噌汁の具材にさつまいもを入れるから「さつま汁」なのかなと思っていましたが、意外と歴史が古く奥深いんですね。
さつま汁と豚汁の違いは何?けんちん汁は?
違いはお肉の種類
さつま汁と豚汁の違いですが、一番の違いは使うお肉の種類。
住んでいる地域で多少の違いはあるようですが、さつま汁は「鶏肉」を使うのに対し、豚汁は名前のごとく「豚肉」をメインに使います。
ここが大きな違いのようですね。
使う野菜の違いは特になく、にんじん、ごぼう、大根から里芋やさつまいもまで、どちらも色々な野菜をふんだんに使います。
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けんちん汁はお肉を使わない
ちなみに「けんちん汁」との違いも気になりますよね。
けんちん汁はお肉を使わず、野菜のみで作るお味噌汁です。
このけんちん汁、鎌倉時代に創建された禅寺である建長寺が発祥と言われています。
つまり「精進料理」なんですね。
精進料理は4足または2足で歩く生き物を食べることが禁じられています。
なので豚・鶏・牛などのお肉は使われないのです。
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さつま汁の簡単なレシピをご紹介!
さつま汁の材料は?
今回はさつま汁本来の作り方でご紹介します。
【さつま汁の材料】
・鶏もも肉 1/2枚
・さつまいも 100g
・にんじん 50g
・ごぼう 50g
・大根 50g
・こんにゃく 50g
・水 1000cc
・和風だしのもと 大さじ1
・麦味噌 大さじ3
・万能ねぎ 適量
さつま汁の簡単な作り方
※さつま汁のレシピになります。とっても簡単なのでこちらを参考にしてみて下さい。
鶏肉と具だくさんの野菜で栄養満点ですね。
さつまいもの甘みもちょうど良いですよ。
ご飯もすすみ、体もポカポカになってオススメです♪
これからの食卓にぜひ!
いかかでしたか?
さつま汁について、そして豚汁との違いは分かりましたか?
2人の息子さんがいる知り合いの家族では、さつま汁が大人気だそうで、お椀の中を覗き込んでさつまいもを見つけると大喜びするとのこと。
みんなでホッコリしながらいただくそうです。
さつま汁は鶏肉を使っているのでヘルシーでオススメ。
キノコの炊き込みご飯なんかと一緒にいただくと、秋を感じられる食卓になるのではないでしょうか。
皆さんも、さつま汁を食卓で出してみてはいかがですか?